宮古支援3日目  8月21日(日) 藤本さんからレポート

仮設訪問の後、田老町の大被害の視察に言葉を失う

 宮古支援も3日目、被災者の仮設住宅を巡回しました。今日のか所は高浜仮設住宅、高台に

44戸の仮設が並びます。子どもの遊ぶ声がにぎやかでした。

 仮設住宅を回って、今日もたくさんの思いや要望を聞きました。災害被災者生活支援法の

ことで、「300万円までの支援では住宅の再建にまったく足らないので早く増額してほしい。

国会でも取り上げてほしい」との声がありました。

「千万円以上に増額できるよう共産党は早くから取り上げています」と答えました。

 また、「結局、会社の仕事の目途がつかないので、今月で会社が閉められ解雇される」と

いう方もおられました。

「政府の手立てがもっとあれば会社も何とかなったのかもしれない」と悔しそうに言われて

いました。別の方は、「魚の養殖場が壊滅したが、仮設で養殖場を建設でき、何とか再開でき

そう」と、展望が開けた自営業者さんもおられました。

 また、ある年配のご婦人は「亡くなった主人の位牌をどうしようかとおろおろしている時に、

娘が『命の方が大切よ』と諭してくれて、命からがら逃げて助かった。岡の上から見ていると

自宅が津波の第一撃で大破し、じっと見ることができなかった」と涙ながらに話されました。

本当にさまざまなドラマがあったことを改めて思わされました。


 仮設訪問とその報告を済ませて、最大の被害を出した田老町の様子を見に行きました。写真のとおり、大きな防波堤に

囲まれた町の全域が跡形もなく大破しています。本当にびっくりしました。本当に大きな堤防も、自然の脅威の前には

なすすべをもたないことを改めて思い知らされました。ここではたくさんの人が亡くなられました。改めてご冥福を祈り、

復興が一日も早くなされることを願わずにはおられませんでした。

 一緒に活動し泊まった岡山の2人の方が帰られるというので、広島の3人とご一緒に写真を撮りました。場所は党宮古

地区委員会の事務所前です。 藤本