北朝鮮による弾道ミサイル発射に断固抗議する

一、本日早朝、北朝鮮弾道ミサイルを発射し、日本の上空を通過した。我々は

北朝鮮による危険極まりない無法な弾道ミサイル発射を糾弾し、断固抗議する。

今回のミサイル発射は、米国を含めて国際社会が対話による解決に動こうとしている中で

おこなわれた。

世界の平和的解決への努力を踏みにじる行為として許すことはできない。我々は北朝鮮

対して、これ以上の軍事的挑発を即刻中止することを強く求める。

そして、今回の弾道ミサイル発射一つを見ても、軍事衝突が起これば、世界とこの地域の

平和と安全は著しく損なわれ、多大な被害を生むのは明らかである。引き続き、日本政府

を含めて関係各国は対話による解決に徹するよう求める。

一、北朝鮮をめぐる現在の緊張は、核兵器の使用と威嚇の禁止、核兵器廃絶の緊急性を示

している。

9月20日には、核兵器禁止条約がすべての国連加盟国(193か国)に調印が公開される。

再び核兵器による惨禍を繰り返させないために、全ての国にたいして条約の調印、批准

をよびかける。

日本政府は、北朝鮮問題の平和的解決のためにも、世界でただ一つ戦争による核兵器

使用の悲劇を体験した国として、核兵器禁止条約に率先して調印し、批准するよう

強く求める。

 2017年8月29日 原水爆禁止日本協議会事務局長・安井正和