志位和夫日本共産党委員長がアジア政党国際会議に出発
マレーシアのクアラルンプールで9月1〜3日に開かれるアジア政党国際会議(ICAPP)
第9回総会に出席するため、志位和夫委員長を団長とする日本共産党代表団が8月31日、
成田空港を出発しました。
日本共産党は、バンコク(タイ)の第2回総会以降、毎回、同会議に代表を派遣して
います。
今回の会議には現時点で、36カ国、86政党(うち約30カ国は政権・与党)が参加する
予定です。
志位委員長は出発前、成田空港で記者団の質問に答え、「ICAPPは、アジアで活動
する政党が、与野党の別なく、イデオロギーの違いを超えて、一堂に会し、アジアと世界の
『平和と協力』を促進するユニークなフォーラムとして大きく発展してきました」と指摘。
「今総会のメインテーマは『一つのアジア』です。私は東アジアの平和秩序、『核兵器の
ない世界』をどう築くかというテーマで発言したい」と抱負を語りました。
志位氏は、東アジアの平和秩序という点では、「東南アジア諸国連合(ASEAN)に
おける地域の平和協力の枠組みに注目しつつ、それを北東アジアに広げる日本共産党の
『北東アジア平和協力構想』について話したい」と表明。北東アジア、東南アジアに共通
する問題として、(1)軍事対軍事の危険な悪循環に陥ってはならず、どんな問題も外交的・
平和的解決に徹すること(2)領土に関する紛争問題の解決にあたっては、力による現状変更、
武力の行使および威嚇など、紛争をエスカレートさせる行動を厳に慎むこと―の2点を強調
する考えを示しました。
また、「核兵器のない世界」という点では、ジュネーブで開催されていた国連作業部会で、
核兵器の禁止条約の締結交渉を2017年に開始することを国連総会に勧告する報告書が採択
されたという新しい画期的な情勢の進展を踏まえ、「ICAPPとしても核兵器の禁止条約
交渉の開始を呼びかけることを提案したい」と表明しました。
(日本共産党中央委員会 ホームページから)