カープに続きサンフェレッチェの試合会場でも自衛隊のPR行動?!に抗議を!
2015年5月22日
株式会社 サンフレッチェ広島 御中
全広島教職員組合
委員長 福岡 篤紀
原水爆禁止広島県協議会
筆頭代表理事 大森 正信
広島県労働組合総連合
議 長 川后 和幸
広島県新婦人県本部
サンフレッチェ広島が5月23日(土)のアルビレックス新潟戦の日に、「J隊まつり」と
称した自衛隊コラボイベントで自衛隊の宣伝活動を行うことに対し、抗議し中止を求めます。
報道等で御存知のように、国会では安倍首相が2013年12月に秘密保護法の強行採決、
2014年7月1日に集団的自衛権行使容認の閣議決定をおこない、今国会では集団的自衛
権行使容認を法律として具体化する法案が、次々と提案されている最中です。
これらが何を意味するかというと、これまで憲法9条が歯止めとなって、戦闘地域に行く
ことのなかった自衛隊が、これからは世界中のどこでも、どんな戦争でも参加することの
できる、実質の軍隊へ変貌してしまうことです。こうした自衛隊をめぐる情勢が、戦後
最大の大問題となっているときに、サンフレッチェ広島が大々的に自衛隊とのコラボ
イベントをおこなうことは、戦後70年、世界に平和と核兵器廃絶を訴え続けてきた
ヒロシマの市民として見過ごすことはできません。
イベントでは、場内パレードや呉海自カレー販売、自衛隊の制服試着体験での
記念撮影や自衛隊についてのアンケートなど多彩です。制服を着た自衛隊職員が
アンケート協力者に「自衛官募集中」の文字が入ったクリアファイルをプレゼント
することになっています。市民への大々的な宣伝のみならず、スポーツの場を利用しての
自衛隊の勧誘活動に他なりません。
サンフレッチェ広島の理念に基づいた行動規範の中には、「平和で健全な社会を築いて
いくよう努力する」という言葉もあります。このような自衛隊とのイベントをおこなう
ことは、平和都市ヒロシマの市民との、これまで培ってきた信頼を壊すことになるのでは
ないでしょうか。
安倍首相の戦争法制づくりと連動した「自衛隊の宣伝と勧誘にサンフレッチェファンを
利用すること」は許されません。
このようなイベントはされないよう、強く抗議をするとともに、中止を求めます。
事務局 全広島教職員組合
〒732-0052広島市東区光町2-9-24-403
《抗議先は、サンフレッチェ広島 082−233−3233》
№204820