広島地域労連定期大会に日本共産党代表し中森たついち地区副委員長があいさつ

日本共産党の前広島市議会議員の中森です。

 ヒロシマ労連第24回定期大会の開催、おめでとうございます。

日本共産党を代表いたしまして、連帯のごあいさつを申し上げます。

 8月20日に発生した安佐南区安佐北区での大災害で、74名ものかたがお亡く

なりになり、いまなお大勢の方が困難な避難生活の中にあります。

今回の災害に当たって、ヒロシマ労連のみなさんを始め大勢の方が被災地での救援活動に

参加してこられましたが、お疲れ様ということと共に敬意を表したいと思います。

また、広島で初めて災対連が結成されましたが、連帯しながら一日も早い生活再建と

復興に取り組んでまいります。

 今回の大災害で、改めて災害から住民を守るということが市政・県政の大きな焦点に

なっています。来年のいっせい地方選挙でも、この課題が問われる選挙になると思います。

住民のくらしと安全の確保、この地方行政の第一の役割をしっかり果たせる広島市や県に

できるよう、今度の選挙も大いに闘いたいと考えています。みなさんのご支援もぜひ、

よろしくお願いします。

 今週から、臨時国会が始まりました。安倍首相の所信表明演説では、集団的自衛権

問題、消費税増税と暮らし・経済の問題、原発再稼動問題、沖縄辺野古への新基地建設に

8割の県民が反対している問題など、国政の焦点に触れない、まったく不誠実なものでした。

これに対して、日本共産党の志位委員長がそれぞれについて具体的な質問をしましたが、

安倍首相の答弁は、これまでと同じ説明を繰り返したうえで、「ご指摘はあたらない」と

繰り返すだけでした。集団的自衛権行使の問題では、「他国の防衛を目的とした集団的自

衛権の行使を認めるものではない」と、集団的自衛権とは一体何かという常識さえ通じない

答弁でした。

 立場の異なる意見に対して、まともに反論する能力も意思もない、安倍首相の姿が改め

て明らかにされたと思います。

 働く条件の問題では、先の通常国会で廃案になった労働者派遣法の改悪案を、内容を変

えないまま、臨時国会に提出し、押し通そうという構えです。安倍首相は、ここでも、根拠も

示さずに批判は当たらないと述べ、チャンスを増やす政策だとごまかしています。

派遣労働法自体が、消費税と同じように、小さく産んで大きく育てて来て、今回は専門業務

という制限さえなくし、総派遣労働者化しようとしています。

 さらに、消費税と同じく、外形標準課税制度も拡大しようとしていますが、消費税が

人件費の物件費化を促進してきたと同様に、外形標準課税も付加価値額に課税する制度で

すから、人件費の物件費化、つまり、派遣労働者化を促進するものです。

 安倍政権のあらゆる政策が、私たちの暮らしと経済を破壊するものです。安倍首相の

暴走政治は、まさに日本を滅ぼす政治にほかなりません。もっと言えば、自民党政治その

ものが、展望のない行き詰まりの政治だと思います。

 いま、戦争か平和かの歴史的な分かれ目に立っているとともに、アメリカ言いなりと

極端な大企業中心の自民党型政治を続けさせるのか、国民が主人公の新しい政治にかえ

るのか、大きな分かれ目に立っています。

 力を合わせて、安倍政権を、自民党政治を終わらせようではありませんか。

来年のいっせい地方選挙、再来年の衆議院参議院の選挙は、大きなチャンスです。

日本共産党は、みなさんのご支援をいただき、具体的で展望ある政策を対置しながら、

安倍政権と正面から対決して、幅広い国民と一緒に闘っていく決意を申し上げまして、

連帯のごあいさつとします。

共に、がんばりましょう。