「ともだち作戦」参加米兵も東電に怒りに提訴!

東日本大震災の直後にアメリカ軍が行った支援活動「トモダチ作戦」に参加した

原子力空母の乗組員らが「福島第一原子力発電所の事故の正確な情報を得られなかった

ために被ばくした」として、東京電力に合わせて2億2000万ドル(日本円で189億円)の

損害賠償などを求める訴えをアメリカの裁判所に起こしました。

訴えたのは、アメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」の乗組員8人を含む

9人で、今月21日、カリフォルニア州サンディエゴの連邦地方裁判所に提訴しました。

訴状によりますと、乗組員8人は、東日本大震災直後、被災地を支援する「トモダチ作戦」の

ため、空母が福島県の沖合の太平洋上にいた際、福島第一原発の事故によって被ばくし、ガンの

リスクが高まったとしています。

原告らは「東京電力原発事故の危険性について不完全で不正確な情報をアメリカ側に

伝えたため、安全だという誤解のなかでトモダチ作戦が行われた」と主張しています。

そして、東京電力に、原告それぞれに1000万ドル(総額約94億円)の損害賠償と、

将来の医療費に充てるための基金の創設など合わせて2億2000万ドル(日本円にして

189億円)を支払うよう求めています。

フクシマでの放射線被曝をアメリカの裁判所に訴えた米兵の一人は大腸からの出血に悩ま

され、一人は甲状腺に問題を起こし、一人はガンを発症し、障害を持った子供が誕生した。

「これらは、放射線被曝による中毒的症候群と考えられている。」と訴えています。

 (被二・三世の会会報「けいしょう」2月1日№61号から転記)