原発問題 アメリカではどうなっているのか直接視察 

広島県出身の井上さとし国会議員のホームページから・・・


 「訪米3日目。原子力規制委員会(NRC)、エネルギー省(DOE)、全米科学者連名(FAS)を訪ね、

それぞれ突っ込んだ意見交換をしました。

 ホテルを7:30発。NRCを訪れ、ポーチャード総局長をはじめ幹部の皆さんからNRCの組織や

権限、監督官の人材養成システムなど概況説明を受けた後、質疑応答。

 推進機関やメーカーからの独立性や、他の国家機関や州に対するNRCの権限など、最新の原子炉に

対する知見をどう身につけているかなどなが、活発な意見交換ができました。

 その後、オペレーションシステムを視察。大きな画面がいくつもあり、全米104の原子炉の状況が

ここで把握できるようになっており、事故などおきれば、ここに幹部とともに最大70人がが

集まって画面をみながら現地と相談して対応できます。

日本にはないもので非常に参考になりました。

 日本の規制当局とは独立性や体制で大きな違いがありますが、福島原発事故をうけて、

様々な見直しの検討をしているとのことでした。

 日本大使館でお弁当を食べ、午後はエネルギー省へ。ライオンズ次官補ら幹部と懇談しました。

アメリカは79年のスリーマイル島原発事故以降、新増設をしていませんが、オバマ政権のもとで

新設計画が進んでおり、『クリーンエネルギーのために原発は必要』と強調されたのが印象的で

した。

 DOEには原子炉の廃炉や汚染対策などの蓄積もあり、福島の事故収束のために事故直後から

日本に来ており、今月末には経産省でワークショップも行うとのこと。除染問題での質問が

多くだされ参考になる回答をもらいました。ただ、福島のように広範囲にわたる土壌汚染の

対策の経験はなく、中間貯蔵施設をどうするかなどの質問については十分な回答はありませんでした。

 その後、FASを訪問しファーガソン会長と懇談。ここでも時間をオーバーする活発な

意見交換ができましたが、詳細はのちほど。

 いったんホテルに帰り休憩。この時間に赤旗ワシントン支局の小林記者と会い意見交換。

夜は藤崎大使の招待による大使公邸での夕食会。2日間の視察で今後留意すべきと感じている

点などそれぞれから大使にお伝えするとともに、大使から大使館として震災・原発事故対応や

米国内で反応、大統領選挙や国内でのデモの広がりなどについてお話を聞きました。」